山岡夫婦の沖縄旅行/マストスポット紹介



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もはや観光地としては何の目新しさもない沖縄。

 

だがしかし、メジャーだからこそのマイナーの価値!

 

美ら海もダイビングも全く興味がない二人を虜にした、山岡夫婦的沖縄観光マストスポットを紹介。

 

美浜アメリカンビレッジ

那覇市をちょっと北に行った、北谷というエリアにあるショッピングストリート。お土産物屋さんや飲食店が軒を連ねる。アメリカンとはいうものの、果たしてこれがアメリカか?という印象は受ける。とはいえ、色鮮やかで迷路のように入り組んだ建物たちは異国情緒バツグンで、いるだけで気分が高揚する。サンセットビーチが有名なようで、夕方になると賑わいを見せてくる。でもお店はあまり混まない。

美浜アメリカンビレッジは、観光に訪れるというよりは観光の拠点にしたい。北に行けば恩納村などが近いし、南に行けば那覇市が近い。まさにベスポジ。それから敷地内にあるベッセルホテルカンパーナというホテルがまぁ素晴らしく、安いくせに部屋・設備・サービス、すべての質が高い。客層はアジア系の外国人が中心。そのせいか、立派な展望大浴場があるのに基本ガラガラ。サンセットビーチよりも風呂入りながら夕日を眺めた方が気持ちいいよね。

 

車えびレストラン 球屋

宜野座にある、車えび専門のレストラン。メニューは車えび関連のみという潔さ。裏手の養殖場で取れた新鮮な車えびを思う存分堪能できる。たかがエビと侮るなかれ。正直これを食べに僕たちは沖縄に行っていると言っても過言ではないし、逆に沖縄に来たのに球屋に行っていない人を見ると「バカモンが!」と叱りつけたくなるぐらいおいしい。本当においしい。

一番のおすすめは車えびの刺身。さっきまで生きていた(店員さんが「これを今から調理します」と見せに来てくれる)新鮮な車エビは、刺身にされてなお身が動いているという驚愕の新鮮さ。噛めば抵抗してビビビッと暴れるぐらい。本当においしい。どうせなら最大サイズであるゴジラサイズを食べてもらいたい。エビに対するイメージが覆されること間違いなし。ただゴジラに出会えるかどうかは季節や仕入の状況による部分が大きく、なかなかレアなケースなのが悔しい。

 

ローズガーデン

アメリカンな食事が楽しみたいならここ。そもそも外観が素晴らしすぎて、ここで何を食べさせられても文句ひとつ出ないと思う。それぐらいアメリカン。メニュー自体はステーキとロブスターみたいなオーソドックスなものが多く、味も究極的においしいかというとそうでもない。良くも悪くも普通で、でもそれがまたアメリカンでよろしい。

ただ、ディナー限定のメニューとして出てくるルイジアナガンボは別物。まぁカレーのようなスパイスを聞かせた煮込み料理・リゾットなのだが、これがまぁおいしい。本場の味は知らないけれど、どうせならルイジアナ州に行ってみるかと思わせるぐらいおいしい。このレシピを教えてもらえるなら100万円払っても全然OK!とフリーランスに言わせるぐらいおいしい。

 

シーサイドドライブイン

恩納村の近く、海岸沿いにあるドライブイン。昼間は素通りしてしまいそうな地味な感じだが、夜になるとネオンが煌々とし、妖艶な雰囲気をまとい出す。最大の魅力は24時間営業。夜間はドライブインのみの営業となるが、ホットドッグや名物のスープなど、一通りのものは注文できるので問題なし。夜中の1時ごろに行っても結構にぎわっており、その背徳感が何とも言えず心地よい。おすすめのメニューはタコボール。肉団子フライのタコス味、みたいなものだが病み付きになるおいしさ。妻の最上級の褒め言葉である「次来たときは一人一個注文する」が出たから間違いない。深夜1時、狭い車内でエンジン音をBGMにタコボールを食べる。そのシチュエーションだけでもお腹いっぱいになれそうだ。

 

チーチーズ

知る人ぞ知る北谷のジェントルメンズクラブ。早い話がストリップバー。パツ金でダイナマイトボディーなチャンネーたちが、その肉体を惜しげもなく披露してくれるのだからありがたい。さらにはチップ制度にプライベートダンス、選ばれしものたち限定のVIPルームなど、およそアメリカンストリップにイメージする要素のすべてが揃っている。

とはいえ、そこはアメリカ。エロスというかいやらしさの要素が一切感じられない。ほとんどギャグみたいなもの。ティッツやブーブでパフパフされたってピクリともしないぞ。だから彼女同伴、妻同伴でも全く問題なし。むしろ同伴させた方が嬢のサービスが良くなるほどだ。セキュリティーもしっかりしているし、スタッフの対応も素晴らしい。基本的にはおさわりNGだが、プライベートダンスの時なんかは結構普通に触らせてもらえるし、触ってもくる。嬢にベルトでビシっと叩かれて昇天し、大人の階段をもう一段上るのだ。

ちなみに、コザの方にいけばデジャヴという姉妹店があるらしい。実は六本木にも姉妹店があるらしい。

 

キングタコス

タコライス発祥のお店。タコライスは、大盛りのライスの上にタコミートと呼ばれるどうやって作るのかわからない牛肉のミンチのようなものと、大量のレタス、チーズをのせて、サルサソースを掛けて食べる沖縄のソウルフード。まぁ決して上品な見た目ではないけれど、だからこそおいしい。スプーンを使ってガーっと下品にかき込んで、それをコーラで胃袋へと流し込めば、もうなんか色んな日々のアレコレが馬鹿らしくなってしまうだろう。それぐらい魅力的な食べ物だ。

店舗は沖縄本島の各地にあるが、おすすめは金武本店か普天間店。ここは店内のイートインスペースも割としっかりしているので、快適に食べられる。ただし金武は米軍御用達の町。観光客がヘラヘラ歩くには、そこはかとないアウェイ感を我慢しなければならない土地なので注意しよう。

 

琉球村

沖縄観光の定番中の定番。定番すぎてあえて行かない、という人も多いとは思うが、さらにあえて、行ってほしい。別に中の展示やショーをじっくり見る必要はない。見なければならないのは、シーサーの工房のみ。ここには制作段階毎のシーサーが展示されているのだが、第2か第3ステップのシーサーのおもしろいこと。まぁ上に貼り付けている写真の通りなのだが、この圧倒的な「まっ…」感は実物を見ないとわからない。入場料がことのほか高いけど、行こう。

 

イオンモール 沖縄ライカム

ただのイオンモール。新しくてきれいな、ただのイオンモール。ただ、名前が良い。このライカムという地名は、かつての琉球米軍司令部(Ryukyu Command)の略という事実を知って、行かざるを得なくなった。別に何があるわけでもない。ただ、ライカムに来たんだと思いたいがためだけに、来る。

 

プラザハウスショッピングセンター

いわく、日本初のショッピングセンター。特に目ぼしいお店はない。ただ、雰囲気が良すぎる。美浜アメリカンビレッジが霞むぐらい、正真正銘のアメリカ感がここにはある。とりあえず行って、非常階段近くの喫煙所でタバコを吸って、帰るだけで良い。それだけで十分な価値。

 

沖縄こどもの国

いわゆる市民動物園。ただ釣り堀があったり、科学館のようなものがあったり、コンテンツは充実している。動物も象やキリン、ヒョウやカバなどはいるので、それなりに楽しめる。ただし、オオアリクイの小屋には要注意。とにかく臭い。動物臭とかそんなレベルの話ではない。鼻がにおいを感知した週間、反射で呼吸が止まってしまうほど臭い。本当に臭い。

 

山岡夫婦は3ヶ月に1回程度沖縄に行っては、3泊4日をかけて上で紹介したところばかりを練り歩き、新しいお店の開拓は一切しない。それだけ、このマストスポット達が魅力的で、飽きさせないのだ。



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