グッドモーニングベトナム!
山岡ソースケ(@sosuke_eureka22)です。
今回は東南アジアの雄、ベトナムのディープな隠れスポットをご紹介。
ベトナムといえば、そう!ベトナム戦争です。
ベトコンVSアメリカ兵の骨肉の争いはし烈さを極め、今でも人々の心に深く刻み込まれています。
ベトナム戦争はその悲惨さが注目される一方、当時の情勢を背景にした素晴らしい映画や音楽も多数制作され、文化的なターニングポイントになったとも言えるでしょう。
そんな戦時下の空気を全身で味わえるのが、今回紹介する「クチトンネル」。
鬱そうと茂る森の中には、
当時の爆撃でできた大穴や、
地下に潜むためにベトコンが作った空気穴、
実際に落とされた爆弾など、数々の戦争の傷跡を見ることができます。
しかしそこはベトナム、ただの戦争記念館では終わらせません。
戦争の傷跡すらもエンターテインメントに昇華する、底抜けに明るい生き様がそこにはありました!
クチトンネルへの行き方
クチトンネルはベトナム・ホーチミン市の北西70kmのところにあります。
交通手段としてはバスかタクシーになるのですが、ここではぜひ日本の旅行社が企画しているツアーに参加してください!
なぜなら日本語を話せる観光ガイドがついて来てくれるから。
見るだけでも十分に楽しめるスポットではありますが、解説があれば楽しさ100倍。
バスの乗り換えやタクシーの金額交渉も不要ですから、気持ちも楽ちんです。
代表的なところであればJTBとHISがツアーを出していますので、行く前に予約するのが良いでしょう。
クチトンネルではここを見ろ!おすすめ体験スポット
それでは早速クチトンネルで絶対に見逃してはいけないおすすめ体験スポットを紹介していきましょう。
単なる博物館とは違う、まさに体験することで感じる当時のベトコン達の生き様。
ともすればダークな雰囲気ななりそうなこの場所を、ベトナムらしい明るさで楽しく体験できちゃうのが特徴です。
狭くて暗くて空気が薄い「地下トンネル」
まさにクチトンネルの代名詞的存在である地下トンネル。その一部は観光用に保存され、実際に中に入って見学することができるんです。
まずは現地ガイドさんの案内に従い、人ひとりがやっと通れるかという狭い入り口を降りていきます。
階段も急だし天井も低い!これ、アメリカ人みたいな身体の大きい人はそもそも入ることすらままならないんじゃ……。しかも今でこそわかりやすく入り口を作ってくれてますが、当時はジャングルの中に突然入り口が現れるわけですからね。怖いっす。
中は暗くて暑くてめちゃくちゃ狭い! さらには空気はかなり薄く、座りながら歩くしか、前に進む方法がありません。
しかも中では無数の分かれ道があって、迷ったらパニックで死にそうです。現地ガイドさんはすいすい進んでいきますから、やっぱベトコンってすげぇな、と。
カメラのフラッシュを焚いてもその全貌を映し出すことはできません。閉所恐怖症の人とかは間違いなく無理でしょうね。狭いところがむしろ好きな部類に入る私たちでも、言い知れぬ不安感に襲われましたもの。
もはや疲れと恐怖のプレッシャーで笑顔が上手く作れない妻。
野生のコウモリが住み着いていたりして、これリアルガチなやつやと再認識。
そしたらまさかの!
……
…………
………………
妻、横!
もうね、外に出た時は解放感がデカすぎて、こんなクソ面白くもないポーズで写真撮っちゃいますよ。
発見不可能「秘密の入り口」
トンネル内部はもちろん面白い(もはや怖い)わけですが、その入り口自体もかなり興味深いのです。
はい、この写真の中に秘密の入り口があります。分かるわけねぇ!
落ち葉を掘っていくと謎の木の板が……、
まさかのココが入り口!
30㎝四方ぐらいでしょうか。狭い狭い。
平気で入り込むガイドさん。
完全にいなくなってしまいました。
次の瞬間、背後に現れて驚かされます。
もちろん自分で体験することもできるので、恐怖に打ち勝つ自信がある人はぜひどうぞ。
ちなみにこの内部は一本道なので、ガイドさんの案内はありません。出口まで自力でたどり着いてください。
一刻も早く出たい気持ちが現れた動き!
怖いぞ「ブービートラップ」
神出鬼没な攻撃とあわせて、アメリカ兵を苦しめたのが芸術的なブービートラップの数々。仕組みも目的も極めてシンプルだからこそ、引っかかってしまった時の恐怖や痛みが想像できてゾッとします。
クチトンネルではそんなブービートラップの数々を見学することもできます。
「ちょっとご覧なさい。」ぐらいの感じで紹介されて近づくと、
落とし穴&針山。こんなのに落ちたらもう最悪ですよ! ロンブーのそれとは重みが違いすぎる!
現地ガイド:「じゃあちょっと落ちてみましょうか(^_-)」
出ましたベトコンジョーク! 笑えねぇ!
ブービートラップの特設コーナーもありまして、なんかチャラい感じで罠の効果をイラスト化してます。
「あいたたー!」みたいな顔ですけど、現実問題こうはいかないでしょう。絶対F○CKって言うはずです。
扉を開けると作動するタイプの罠や、
踏むと作動するタイプの罠も。爆発しない地雷みたいなもんですね。
触ってみたらめちゃくちゃするどかったです。
当時の生活を再現「ジオラマ」
意外とトンネルだけじゃなく、当時の生活再現もしっかりしているのがクチトンネルの特徴。
当時のベトコンの衣装を着せたマネキンや、
爆弾の解体作業に勤しむマネキンもありします。
それにしても雑な解体方法やなーなんて思いながら見てましたら、
解体作業に失敗したなれの果ての写真。
うーん、サラッと紹介してるけど、生きるか死ぬかの世界やったんやなーと再認識しました。
トンネル内にも色々設置されてまして、
負傷兵を治療しているシーンや、
作戦会議をしているシーンなども。
暗いトンネルを進んでると突然現れるので、一瞬本物か偽物の区別がつかず、結構ビビります。
やさしい味わい「キャッサバ」
ちょっとした休憩と当時の食事を味わえるスポットもあります。
そこで食べられるのがこのキャッサバ。まぁ早い話、タピオカの原料ですね。
加工前は完全な根っ子。到底食べれるとは思えません。
勇気を出してパクッ! 意外や意外、ほんのりした甘みともきゅもきゅ系の食感がクセになる味わいでした。さすが将来のタピオカ!
トリガーハッピー「射撃場」
日本だったら絶対できない! 海外ならではの楽しみといえば実弾射撃!
ここクチトンネルでも存分に味わうことができます。
さすがはベトコン、ハンドガンなんていう生易しい武器は使いません。
アメリカ側の主力銃AR15か、ベトコン側の主力銃AK47の二択のみ。
料金はそれぞれ弾丸一発につき6万ドン。日本円で300円ぐらいです。
改めて考えると結構高い。というかベトナム相場で考えると超高級。だって市バスとかどこまで行っても32円しか掛からないような国ですからね。観光客向けのぼったくり価格ですね。
まぁそんなこと言ってても仕方ないので10発注文!
選んだのはもちろん生産台数世界一、稀代の名器、AK47ですよ。
注文して料金の支払いが完了すると、なんかふら~って射撃場まで連れていかれて、カチャカチャって弾込めして、はい撃て、って感じで渡されます。
いやいやいや、アイアムジャパニーズ! 慣れてないから!
とりあえずゲームの知識を元にして、発射! フルメタルジャケット!
トリガーは想像以上に軽く、もはやおもちゃのよう。しかしその反動と威力は本物で、銃を撃ったという感覚よりは、銃が爆発したと感じるレベルでした。
それにしても妻……。
なんだろう……。
この……。
絶妙にダサい撃ち方……。
まとめ
とまぁこんな感じで、博物館というよりは一種のアクティビティ的楽しみ方ができるクチトンネル。
戦争を重く悲惨に感じるのではなく、ちょっと気楽にワクワクしながら感じることができるのは、ベトナムならではの魅力ですね。
せっかく旅行に行くんだったら、そこでしかできない体験がしたい!
そんな思いがある人ならば、きっと大満足間違いなしです!
クチトンネル
- 住所:Hamlet Phu Hiep, Ward Phu My Hung, Cu Chi
- 料金:9万ドン(約450円)
- 営業時間:7:30~17:00