原稿執筆の際に心がけて置くべき『軸』の話

背骨=原稿の軸



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背骨=原稿の軸

原稿の背骨ともいえる『軸』

記事や原稿と名の付くものの多くは、「物」や「事」を、「紹介する」ものであることが多い。

紹介するという行為は、要は他との違いや強み・魅力などを書き連ねる、ということに行き着くわけであるが、より強い説得力を持ち読み手の心を動かすためにはどうするのがよいか。

そこで重要に、なってくるのが『軸』である。
『軸』というのは『アイデンティティー』などと言い換えても良い。

紹介する対象が持つ『軸』を最初に明記し、その印象を読み手に植え付けておく。
それがあることで、その後に出していく強みや魅力すべての説得力が増し、価値が増すのである。

ここで具体例を出してみる。とてもとてもシンプルに。

「A君は頭が良い。」

という強みを出したいとする。
ただそれだけだとどれぐらい頭が良いのか、それがすごいことなのか想像もできない。

ではこの『軸』をつけてみるとどうだろうか。

「A君は東大生だ。」

途端にA君の頭の良さが、超一流のものであり、偉大なものであるように見えてきたと思う。

僕の得意分野である求人広告の世界で例えるとこうだ。

「A社は研修制度がとても充実している」

という強みに対して、

「A社は日本でも5本の指に入るほどの大手企業だ」

という『軸』をつけてあげれば良い。

 

『軸』があることで、その強みの具体性を読み手が想像しやすくなり、自然とその価値を高めてくれるのである。

 

また『軸』の便利なところとして、『軸』そのものに良いイメージがない場合でも、逆説的に繋ぐだけで、まったく同じインパクトを与えられる点が挙げられる。

さきほどの例を再び出してみよう。

「A君は頭が良い。高卒なのに。」
「A社は研修がとても充実している。出来立てのベンチャー企業なのに。」

こんな具合だ。

良い『軸』ならば、そのまま。
悪い『軸』ならば、逆説的に。

繋ぎ方ひとつで、どんなものにでも説得力を与えることができる。

これさえ気を付けておけば、強みや魅力の打ち出しに苦労することは無いだろう。

「数学が得意で、英語もできて、古文もスラスラ、頭の良いA君。」
そんなまどろっこしい言い方をするより、
「東大生で頭の良いA君。」の方が、
よほど端的でわかりやすく、具体性を感じることか!

ただ、この手法を使う時に、一つだけ気を付けて置かないといけないことがある。

決して、繋ぎ方だけは、間違ってはいけない。

「A君は頭が悪い。東大生なのに。」

なんというガッカリ感であろうか………。



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ABOUTこの記事をかいた人

山岡ソースケ

高すぎる正義感と、低すぎるBMIが自慢の元ニートフリーライター!ちょっと突飛な閃きと、斜めからの視点が得意。将来の大きな幸せよりも、日々の小さな幸せが欲しい…。妻リホとの学歴の差にコンプレックスを抱えながらも日々を楽しく生きるために奮闘中! 好きな言葉は「ヘクトパスカル」