やぁ!
山岡ソースケ(@sosuke_eureka22)です。
今回は僕が人生の中で最も多く、繰り返し見た映画であろう、『イップ・マン 序章』。ちょっと紹介させてください。
『イップ・マン 序章』とは?
監督:ウィルソン・イップ
脚本:エドモンド・ウォン
製作:レイモンド・ウォン
主演:ドニー・イェン
実在の武術家・葉問を主人公としたアクション・カンフー映画。
第28回香港電影金像奨の最優秀作品賞受賞。
とWikipediaが言っています。
最初から最強なイップ・マン
とにかくこの映画はカッコいいんですよ。
まずオープニング。
重低音のテーマ曲を背景に、主人公イップ・マンが木人を相手に稽古をしている風景から始まります。
稽古とは言え、無駄のないキレッキレの動きで、イップ・マンが凄腕だということがわかる。
最初の相手は街に新しい武術道場を開いた拳法家。
ぜひ手合わせを!を詰め寄る相手を軽くいなし、食事に誘うイップ・マン。
食後にタバコなんかも吸いながら、「じゃあやりますか」とそのまま戦闘開始。
そこでお互い流派と名前を名乗るわけですが、これがまたカッコいい!
スッと構えをとり、そっと一言「詠春拳 イップ・マン」。
こりゃたまらん。
アクションシーンは中国産特有の、カット割りによる演出をほとんどしない、俳優のパンチやキックをしっかりと見せていくスタイル。
実際に戦っているからこそ、よく怪我とかもするらしいが、この通りに動けば自分も強くなれんじゃねぇかと思えるね。
息一つ乱さずに勝っちゃうイップ・マンに期待が高まる!
お約束!待ってました!が目白押し
そしたら今度は、道場破りがやってきて、さっきイップ・マンが倒した拳法家も含め、町の強豪たちをドンドン倒していくじゃありませんか。
これもお約束の展開ではあるが、逆に言えば「待ってました」の展開でもある。
町の強豪たちを倒しまくって調子に乗った道場破りが、食堂でフォーっぽい麺類を食べていると、店主の親父が来て一言。
「お前たち、調子に乗るのはまだ早い。この町には、まだ本物がいる。」
なんですかこの親父!クッサすぎるセリフ!
でもね、これも待ってましたなわけですよ。
で、もちろんイップ・マン、この道場破りも余裕で倒しますからね、カッコよすぎ。
そうこうしてたら戦争が始まって。
イップ・マンの家は日本軍に差し押さえ。
一家は路頭に迷うわけです。
背景は知りませんが、冒頭、イップ・マンはめっちゃ金持ちなんですよ。
そこからの急転落!奥さんからも「あなた働いたことないじゃない」。
ヒュー!しびれる!
今作では日本人は完全な敵役ですが。
日本軍の嫌な奴、佐藤大佐はほんとに嫌な奴。
イエローフェイス感たっぷり!ステレオタイプバチバチで!
「こいつの演技プランはなんやねん」と思うでしょうよ。
まぁもちろんイップ・マン、日本軍とモチャモチャあって、なんか10人と同時に戦わされることになります。
このシーンがねぇ、この映画最大の見せ場ですよ。
普通の映画だと、10人相手と言いながら、なんだかんだ一人ひとり戦ってますよ。
でもこの映画は、ほんとに10人同時に戦う。
前の敵を殴りつつ、後の敵を蹴る。
横からの攻撃を交わしつつ、反対側の敵を投げる。
流れるように動きながら敵を滅多打ちにしていく姿はほんとカッコいい。
これもカット割りはほとんど使わず、なんなら遠目から撮影してますから、こいつらマジで戦ってるわけですよ。
友達死んだり、家族がピンチになったり、自分も日本軍に捕らえられたり、踏んだり蹴ったりな目に会いながら、それでも正義を貫くイップ・マン。
最後は日本軍の三浦閣下と一騎打ち。
これも基本的にはボロ勝ちです。
若干反日感情が強い映画やな~とは思うものの、まぁたかが映画やし、ってことでスルーしましょう。
そういうのは抜きにして、普通に作品として見れば、ひたすらカッコいいんです。
カンフーアクションの究極系
ブルース・リーが生み出し、ジャッキー・チェンが世界に広げたカンフーアクション。
派手で激しいアクション映画が世界を席巻しまくって。
そしたら今度はハリウッドが本気出し。
まさかの軍隊式格闘術を映画に導入したもんだから、女子供も大男を倒せる時代がやってきた。
アクション映画はまた新たな領域に入ったんやなー。
って思ってた時に出たこの作品!
まさに究極のカンフー映画と言えるでしょう。
ちなみにイップ・マンシリーズは全三部作。
でも序章が一番おもしろいです。マジで。
さらにもっとちなむと、イップ・マンは実在の人物であり、詠春拳も実在の拳法。
でも日本人は習うことができません。
イップ・マンが日本人に教えちゃダメと言ったので。寂しいね。
その弟子、ブルース・リーが創ったジークンドーは習えるので、それで我慢するのもいいかもね!!