クリエイターEXPOにフリーライターとして出展した感想と結果・対策



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やぁ!山岡ソースケ(@sosuke_eureka22)です。

 

私事ではありますが、2018年4月4日~6日の3日間で開催された「クリエイターEXPO」にて、フリーライターとしてブース出展をさせて頂きました。

 

出展する側は初めての経験であり、色々と手探りで3日間を走り抜けたわけですが、結果としては大満足。非常に有意義な時間にすることができました。

 

来年以降、僕たちと同じように出展を検討される方の参考になればと思い、今回の感想や結果、やっておくべき対策などをまとめます。

 

クリエイターEXPOとは?

クリエイターEXPOは、文章、マンガ、イラスト、写真、映像、アニメ、ゲーム、音楽などを創作する個人が出展し、自分自身を売込むという世界的にもユニークな商談展です。 会場にはメディアや一般企業の宣伝・商品企画担当者などが来場、制作依頼や企画の相談などの商談が行われます。 実際に、出展した作品がゲームや絵本、商品パッケージ等に採用され、「ビッグチャンスをつかめる場」として注目を集めています。(※HPより)

 

ホームページ上での解説にもあるように、クリエイター達がブースを構え、そこに訪れた来場者に対し、自身のスキルや商材を売り込むことができるイベントです。

 

就職活動の際に、合同企業説明会などのイベントに行き、学生として企業ブースを訪問した経験がある人も多いのではないでしょうか。その際は「ブースに行く側」を経験したと思いますが、今回はその逆で「ブースで待つ側」になると考えればイメージしやすいと思います。

 

出展料金は1ブース110,000円(税別)。この規模のイベントで、かつ3日間通しで出展できてこの値段というのは正直破格です。

 

クリエイターEXPOに出展した結果

正直、自分自身の市場価値がどれほどのものか測りかねている部分もありましたし、ライバルとなる他の出展者も多い状況だったので、あまり大きな効果は出せないだろうと思っていました。

 

しかし、結果的には大満足。

 

100名以上の方と名刺交換をさせて頂き、案件相談など、深い話を詰めることに成功。200枚用意していた自身を紹介するフライヤーは、閉会を待たずにすべて配り終えてしまうなど、うれしいよりも驚きが勝るような結果になりました。

 

この記事は最終開催日の翌日に執筆しておりますが、既にお仕事のご依頼を頂けたところも複数ありますし、細かなお打ち合わせをさせて頂けるところも多数あります。週末ですが、翌週の予定がパンパンになってしまうほどで、うれしい悲鳴を上げている真っ最中です。

 

今後ますますビジネスチャンスが広がっていくのではないでしょうか。

 

クリエイターEXPOの出展者について(ジャンルや特徴など)

出展者であるクリエイターたちのジャンルや特徴は、かなり多岐にわたります。

 

僕たちはフリーライターとして『作家・ライター』というジャンルで出展をさせて頂きましたが、同ジャンル内でも「コラム執筆が得意なライター」もいれば、「取材が得意なライター」、「雑誌や書籍の執筆が得意な編集者」、「副業として同人誌を書いている小説家」など、経歴や年齢、得意分野も違うさまざまなタイプの方が出展しています。

 

もちろん『作家・ライター』以外にもジャンルがあり、『デザイナー』や『アート』、『絵本作家』に『写真家』などもありました。

 

ほんとにクリエイティブなことをしている人すべてが対象といった感じです。

 

クリエイターEXPOの来場者について(分野や特徴など)

出展者と同様、来場者の特徴も一括りにはできません。

 

いかにもライターを募集していそうな編集プロダクションや広告・出版系の会社もあれば、メーカーやIT企業など、一見するとライティングの仕事とは関係なさそうなジャンルの方も積極的にライターを募集しています。ご相談される案件の幅もかなり広く、比較的イメージしやすいインタビュー取材などの案件から、営業資料やホワイトペーパー作成の案件まで、企業ごとにさまざまです。

 

「とにかく沢山のライターと会いたい」という方もいれば、「このジャンルの専門家に一人あえれば良い」という方もいます。また「今すぐライターが必要!」というところもあれば、「いつか必要になった時の情報収集として」というところもあります。

 

依頼の金額に関しても価値観はバラバラ。同じ金額を提示しても「安い!破格ですね!」と言われるところもあれば、「うーん、結構高いんですね…」と言われることも。

 

まずはブースに来て頂いた方に、色々と話を聞いてみるようにするのが良いですね。

 

フリーライターとして出展し、わかったこと。やるべきこと。

3日間、手探りながらもブース出展を行い、わかったことややった方が良いことをまとめました。

 

ブース装飾を派手にする必要はない

イベントとなると、自分たちのブースを派手に飾り、アピール力を高めないといけないと思いがちですが、実はそこまでこった装飾をしなくても問題ありませんでした。

 

実際、ほとんどのブースがしっかりと装飾をしてはいるのですが、そういう状況だからこそ、逆にシンプルな方が目立つ、なんてこともあり得た感じです。

 

実際、僕たちのブースはこんな感じでした。

正直、会場一シンプルで地味だったと思います…。しかし、結果はちゃんと出せたので、派手さが絶対というわけではないのでしょう。

 

端的に、わかりやすく、「自分たちは何ができるのか」ということを示せておけば問題ありません。

 

専門ジャンルが無くても戦える

ライターという職種柄、何か特化した知識やスキルが必要と思われがちですが、実はそんなこともありませんでした。もちろん、得意なジャンルについてなどは良く聞かれはしたのですが、そこまで重要視されているような印象は受けなかったですね。

 

前述したように、来場者の種類もさまざまですから、「専門家に会いたい!」という人もいれば、一方で「とにかくフレキシブルに動けるライターが欲しい!」という来場者も多く、何か特化したものがなくても、十分に戦っていけると思います。

 

出展者側があまりにも専門分野を強く推しすぎてしまうと、それに合致しない人はブースに来てくれない、ということも起こり得ているのではないでしょうか。

 

僕たちのように、シンプルで、パッと見でわかる情報が少ないからこそ、直接ブースで話を聞いてくれたというケースも多いはずです。

 

取材ができるライターは強い

今回のイベント出展で一番の収穫だったのは、「取材ができるライター」を求めているクライアントは非常に多いという事実を知れたことです。

 

最近はクラウドソーシングなどが流行しており、Web上で気軽にライター業が営めるようになっています。しかしその一方で、『安かろう悪かろう』になってしまっている、と感じているクライアントも多く、ちゃんとお客様先に訪問し、気持ちの良いコミュニケーションで会話を弾ませ、おもしろい話を引き出せるライターというのが必要とされています。

 

今後この傾向はますます強くなっていくでしょうから、ライターを目指す際にはインタビュー経験を積んでおくのが良いと思います。別に仕事としてではなく、友人や家族などに話を聞き、それをブログなどで記事化しておくだけでも立派な実績です。それがあるだけ、ライターとしての市場価値をグンと高めることができるでしょう。

 

活動拠点はかなり高頻度で聞かれる

意外だったのは、ライターとしての活動拠点をとても頻繁に聞かれたことです。クリエイターEXPOはかなり規模の大きなイベントなので、来場者はもちろん、出展者も全国から集まってきています。

 

僕たちは最初、そこの感覚が抜けており、「なんとなく東京ってわかるでしょ」的に考えてしまっていたのですが、実際のところは違いました。商談させて頂いた方の中には、仙台から来ている人もいれば、京都から来ている人もいました。

 

せっかく興味深いお話を持ってきて頂いても、打ち合わせなどで会社訪問ができないような遠方に住んでしまっていたり、そもそもその周辺に取材先がなかったり、という事態も起こり得ます。

 

自分の活動拠点は、ブースや名刺などにしっかり記載しておくと良いでしょう。

 

配布用の資料はかなり多めに用意した方が良い

ブースに来て頂いて、じっくり商談できる人もいれば、資料だけ欲しいという人もそれなりの割合でいます。そこで資料がない、なんてことになってしまっては重大な機会損失になりますから、自分の予想の3倍ぐらいの枚数は用意しておく方が良いでしょう。

 

基本的にブースは出展者一人、来場者一人しか商談できるスペースがないため、場合によっては待って頂かないといけないケースも出てきます。もしも相手に時間的な余裕がない場合、泣く泣く帰らざるを得ないなんてこともありますから、せめて資料だけでもお渡しできるようにしておきたいですね。

 

名刺交換をさせて頂いた方にはその日のうちに連絡を

これは営業的なコツというか、社会人として当然のマナーでもあるのですが、名刺交換をさせて頂いたり、商談をさせてもらった方には、その日のうちにお礼のメールを入れるようにしましょう。

 

自分が一日にたくさんの人と商談しているのと同じように、相手も一日にたくさんのブースを回っています。人の記憶は曖昧なものですし、自分がどんな人間だったかをしっかり思い出してもらうためにも、しっかりと後追いで連絡をするようにしてください。

 

『果報は寝て待て』という言葉もありますが、仕事は自分から取りに行かなければなりません。もしもお礼メールをくれたAさんと、お礼メールをくれないBさんがいたとしたら、どちらに仕事を任せたいと思うでしょうか。

 

一人ひとりにメールを送るなんて面倒だと思うかもしれませんが、逆に言えばこういう細かい気遣いができない人は、フリーランスには向いていないかもしれませんね。

 

まとめ

僕たち自身半信半疑で、まぁ記念になれば良いか、ぐらいの感じで出展をしたのですが、良い意味で予想を裏切り、とても価値のある時間になりました。

 

色んなビジネスチャンスを獲得できるとともに、たくさんの人との出会いの中から学べることもたくさんあります。

 

フリーランスで今後やっていきたい方、フリーライターとしての活躍の幅を広げたい方、ぜひ一度、出展を検討してみてはいかがでしょうか。



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